日記「ぜんぜん過ぎ去らない夏」

すごい久々に絵を描きました。この絵は10月コミティア用の黒珊瑚鎮の本に使うものです。編集作業のために、机の上にパソコンを出しっぱなしなのでスケッチブックが広げれない…というよりも、ピクミンしすぎなだけなんですが。バカヤロッー!

編集作業は順調に進行…ではあるんですが、ページ読み間違えがあったため、上記の絵とはまた別に1ページ書き足すことになりました。バカヤロッー!(天丼です)

入稿締め切りは9月末なので現時点で気づいてよかったと思います。一応ネタの描きだしまで終わったのでサクサク進められればいいですね…ピクミンもそろそろクリアしそうだし…(ピクミンを止めれ…)

 

うだる夏が終わったはずなのにまだうだった気候です、皆様いかがおうだりでしょうか。

 

本を読むペースが落ちていたのですが、最近はまた戻ってきました。

先週は新☆ハヤカワSFシリーズ「宇宙の春」ケン・リュウを読みました。はるか広がる宇宙…的な展開の物語もあれば少し先の近未来を描いた物語もあって面白い短編集でした。読み手と書き手とAI技術の関わり的な話は創作やってる人間なので距離の近い感覚がありましたね…。前回読んだ同作者の「紙の動物園」もそうでしたけど、現代社会の問題と連続した話も少なくないので、またもや辛辣な気持ちになりましたね…心が毎回えぐられる…でも読んでしまう。ちなみに女性描写いまいちだな~って思ってます(急)。

 

今は、先週の文学フリマで購入した堀之内出版「資本主義リアリズム」マーク・フィッシャーを読み始めてます。すごいスラスラ読めるんですよね~でも理解が追いついてない!でも文はどんどん読んでしまう!不思議な感覚です。元の文章もさることながら、翻訳が巧いのだろうな…と思ってます。その中で「ノスタルジア・モードにとらわれるポップカルチャー」という文章に結構心臓がギュッとなる感覚ですね…いや~…これは~…。とりあえず一回読み終わったら、もう一回マーカーや付箋しながらでも読み直したいと思いますね…。

 

手塚治虫「火の鳥」は「生命編」「異形編」を読みました。中編だったので読みやすかったです。ただ、内容は相変わらず重…でしたね…。どちらも人の業と因果応報をテーマにしているように感じました。「生命編」はそれなりに決着があるものの、「異形編」はまた繰り返すのか?という余韻がありました(でも結局どっちも人間の業はなあ…みたいな虚無はあります)

同じ作者だから当然かもしれないですけど、「生命編」は「人間ども集まれ!」と地続きな感じがありますね。

「異形編」は人からお勧めされていたこともあってたいへん面白いと思いました。タイムリープものだ!「太陽編」との繋がりもあって丁度良かったですね。ところでここまででの火の鳥そのものの印象は「わかんねー鳥…」でした。「異形編」は八尾比丘尼にたいしてちょっと厳しすぎない…?と思いました。わかんねー鳥…。

 

今年の大本命といっても過言ではない映画「オオカミの家」を観ました。

『オオカミの家』公式サイト

いや~良かったですね…。けっこう事前知識ないと解りにくい内容とは思うんですけど、知らないままにみて奇妙な映像とところどころ刺さる不安感に怯えるというのもいいかもしれないですね…。

でもまあ、鑑賞後に、パンフレット買って知識補完した方がいいとは思いました。チリの近代史についての少し勉強になりました。個人に対する絶対的な崇拝を強要する組織かなり恐ろしいと思ったし、外国のことだと対岸の火事とはできない問題ですよね。あと権力と結びついた宗教怖い的な面でもあるので、これは先日「火の鳥・太陽編」読んだところなので大変タイムリーでした…。

とにもかくにも、期待を裏切らない作品でした。悪夢みたいな立体物が絶えず変化し、絵と空間そのものがズゾズゾゾ…って動くさまは、凄みのある映像表現でしたね…。それを見ることができたというだけで大満足です。これもまたストップモーションアニメ…、そうかストップモーションアニメ…。やはりストップモーションアニメの波が来ている…「マッドゴッド」はいいぞ(やめなさい)

 

そんな感じでした。

ではまた~。