日記「健康体になりた~い」

ニーハオ。新年記事から間が空いてしまいました。

なんでニーハオというかと言いますと、ブログは人によって見る時間まちまちだろうなと思うからです(今更そんな配慮!)。

時間を選ばない挨拶って日本語では「ごきげんよう」とかになるんでしょうか。ただブログ冒頭挨拶がこれからニーハオが定着するとは限らないのですが・・・なんだったんだこれまでの文章!

 

というわけで(?)タイトル明かしなんですが、休み明けで仕事が始まりバタバタしていたせいなのか体調崩していました。個人的には疲れを貯めている気は全くなかったのですが、自分の意識が認知できないところで、何かしら貯まっていたということでしょう。今思えば、水曜日辺りに就寝直前に不安が爆発して眠れなかったことが予兆だったんだろうな~。何があっても病気になるときはなる、筋トレとビタミンCを過信してはいけないですね・・・う~ん、肉体怖い、早く捨て去りたいです(極端野郎)。

好漢みたいにわんぱく元気になりてぇもんです。という思いを込めて、創作水滸伝より九紋龍・史進(あと今年は辰年ですので)。背中の入れ墨見せてないと誰って感じがあるけど史進です。人間を描くの久々すぎて乳首の位置が迷子になってます(すまねえ…)。

 

正月休みの間に色々と創作にまつわるお話をする機会がありまして、今年も合同誌企画をいくつか行うことになりました。ありがてぇ~話です。自分の創作漫画―進まない一方ではありますが―と合わせて頑張っていきたいと思います…ね!

 

病に伏せる前の話ですが、PLUTO企画展やっているということで誘われて手塚治虫記念館に行っていました。「火の鳥」読んでいる最中でしたし、これは丁度良い機会でしたね。PLUTO展の充実っぷりもさることながら(原画の比較とか解ってるな!というシーン選出でしたね!)手塚治虫の資料館としても充実していて見応えありましたね。あと漫画も読めるし映像作品も見れるぞ(その際は節度を守ろう)!

買えると思ってなかった火の鳥のグッズがあってよかったし、企画展併せのカンバッチでは推し(エプシロン)を引き当てる強運っぷりを発揮しました(やったね)。

エントランスの天井にはロックが二人いる・・・。そしてスパイダーはかわいい。

 

そういうわけで(?)「火の鳥」シリーズ、「望郷編」の感想です。ようやく~。

「宇宙編」でも思ったんですけど、異星人の文化・生態・視点の描き方はやっぱり巧いし面白かったですね。鉱物が支配する惑星とかゲーム「ノーマンズ・スカイ」を思い出しました。また、ズターバンの悪辣を通して描かれる資本至上主義的なものへの批判は鋭くて考えさせられるものでした。(ゲーム「ネオアトラス1469」で火薬を開発して交易で銃を作り出して儲ける死の商人プレイというのを思い出した・・・業・・・)

今回、火の鳥が割と好意的に主人公に介入しバックアップしているのですが、最終的には「わかんねー鳥・・・」です(なんだよあの結果は)(コムがかわいそうやないか)。

ただ、私の好きでない「産めよ増やせよ地に満ちよ」思想が、序盤で近親婚という極の形で提示されるので、読み終わってすぐは正直あまり好きでない話だと思いました。序盤のロミの行動もエキセントリックというかファナティックでやや怖かったし、後半でロミの帰郷に自発的に参加したとはいえコムがかわいそうやないか・・・(牧村を許すなの会PART2)でしたしね・・・。

ですが、読み終わってしばらく頭の中で思考をかき回しているとなかなか「面白いな」と思えてきました。感想よりは考察を練り出すのが面白い、スルメ的作品でしたね。以下は感想より考察みたいな文になります。

「望郷編」、特に序盤ロミの行動・展開について思い出せられたのは、「黎明編」のヒナクのことでした。かのキャラクターもまた「産めよ」思想に準じたひとりで、結果その子孫は見事繁栄を勝ち取ることになります(とはいえ「ヤマト編」でまたしても滅亡するわけですが・・・)。私はこの勝利方程式になんとなく「時代というか手塚治虫の女性観なんだろうけど厭・・・」と思っていて、それが「望郷編」を読み終わってすぐの感想に繋がっていました。しかし、思考をかき回す中で物語を反芻するとロミはその思想に果たして従順だったのかというと「そうではない」と思えてきました。ロミは「愛想がつきた」といって子孫を放り出して眠りにつき、また語りかけてきた火の鳥にも「恥知らずな行為」と吐露していて、それが「産めよ」思想を―その極的な形だけかもしれないですが―否定していたように思えたからです。「黎明編」のヒナクが、心を病み決して幸福な姿ではなかったことを思い出させました。(完全に余談、「黎明編」ヒナクとナギの姉弟は『目的を手にしながらも決して幸せになれない』という同じ運命を辿ってるの気づいて物凄い落ち込んだ…ど、どうして…)

そう考えるとロミは、固定化された性別役割から解放されたとは言いませんが、既存の価値観を打ち破って自分の人生を生きたという、ある種の快活な人物にも見えましたいや剛毅ともいうべきか…ハッ…好漢!?何せただもんじゃないとは思います。望郷のためにエデン滅ぶのについて、それどうなの無責任だろコムかわいそうだろと思うのは読み手の感情ではありますが、ロミにとってはあとはどうにでもなれという感じがしないでもないです。彼女の望郷以前の元来の目的(というか望み)は「恋人と穏やかに人生を過ごすこと」だったわけですし…。(そのあたり火の鳥も汲み取ってたみたいでちょっと面白かったです。ラストシーンとか)(火の鳥「ロミ推し」)

そのほか、惑星エデンをはじめロミの子供たちの名前なども聖書由来ですし、創世記を読めば元ネタというか色々と考察も捗るような感じがしましたね…。去年に初心者向け聖書ガイドみたいなの読んだ割りにはほとんど内容忘れていますな…あ~~。

あとDプラスで配信中の「望郷編」のアニメ版である「エデンの宙」も見ました。ラストが違うのですが、内容はおおむね原作通りでしたね(近親婚の描写はさすがに削られていました)。個人的には、上で書いたロミの好漢力的なところがずいぶん低く思えたので物足りなさを感じましたね~…近親婚描写がなくてもできそうな気はするんですが、その辺り…。ところで、NHKアニメ版の「復活編」でも思ったんですけど、チヒロさんってアニメ製作者にとってはパワータイプ描写をさせたくなる魅力があるんでしょうか…。今作でもチヒロさんつよい。

とにもかくにもスルメな「望郷編」でした。「火の鳥」シリーズ感想もこれにておしまいということですが、またどっかで総評みたいなのできればなあと思います。(未定)

 

 

では本日はこんなところで。それではまた。